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ミステリの祭典

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ブラック・マスクの世界3 ブラック・マスクの栄光
小鷹信光 編

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日不明
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 弾十六
(2025/04/06 02:11登録)
1986年出版。国会図書館デジタルコレクションで読んでいます。
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(1) Close Call by Erle Stanley Gardner (初出Black Mask 1933-01) 「はなれわざ」E・S・ガードナー作、堀内静子 訳: 評価7点
弁護士ケン・コーニング第三作。原題close callは「ギリギリセーフ」の意味。いつもながら工夫された強引な展開が良い。やりすぎだが、当時なら有り得そうな話。
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(2) 「殺人狂騒曲」フレデリック・ネベル
(3) 「重要証拠」エド・ライベック
(4) 「強盗クラブ」トム・カリー
(5) 「美人コンテスト殺人事件」デイル・クラーク
(6) 「死のストライキ」フランク・グルーバー
(7) 「シャム猫の謎」ラモン・デコルタ
(8) 「拷問以上」C・P・ダネル・ジュニア
(9) 「沈黙は叫ぶ」フレドリック・ブラウン
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(10) 「裏切りの街」(3)ポール・ケイン <長篇連載>
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<インタビュー>ジョー・ゴアズ (構成: 木村二郎)
1985-03-28サン・アンセルモの自宅にて。EQ1985-09記事に加筆。
ハメット伝について: ジョンソンはシンパシーが無いが、ノーランとレイマンはシンパシーがありすぎて客観的ではない。三冊合わせてハメットの全貌がわかる。
コンチネンタル・オプの捜査方法はリアルだ。
DKAのラリー・バラードのモデルは自分だろう。
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<解説>
本書出版時には、「東京の東武デパートで<ミステリー・ミステリアス展>というわけのわからぬ名称の催し物が開催されているはず(1986年7月31日~8月12日)」と書いている。ハードボイルドもここまで来たか、という密かな感慨が伺える。

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