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ミステリの祭典

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ブラック・マスクの世界2 ブラック・マスクの英雄たちⅡ
小鷹信光 編

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日不明
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 弾十六
(2025/04/05 15:37登録)
1986年出版。国会図書館デジタルコレクションで読んでいます。
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(1) 「ウェイドを救え」ジョージ・ハーモン・コックス
(2) 「リンカーンの口ひげ」シオドア・ティンズリー
(3) 「ボストンから来た女」フレデリック・ネベル
(4) 「賭博師の厄日」W・T・バラード
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(5) Blackmailers Don't Shoot by Raymond Chandler (初出Black Mask 1933-12) 「ゆすり屋は撃たない」レイモンド・チャンドラー作、小鷹信光 訳: 評価7点
私立探偵マロリー。ハメットを真似た徹底的客観描写、と小鷹さんが書いていて、ああそうなのか、と初めて気づいた。無茶苦茶な話だが、なんとか成立してるように感じられるのがチャンドラー・マジックなのだろう。マロリーの拳銃はルガー。第一次大戦に従軍して、そのお土産、という設定かも。
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(6) 「雪原の追跡」L・R・シャーマン
(7) 「ウインク」J・M・ベル
(8) 「初舞台」ドナルド・バー・チドシー
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(9) 「裏切りの街」(2)ポール・ケイン <長篇連載>
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<インタビュー>ビル・プロンジーニ (構成: 木村二郎)
1985-03-27SF近郊の自宅にて。HMM1985-09掲載のものを再編成。
十六、七年前(1969年くらい?)、オークランドの古本屋でパルプマガジンは一冊10セントで売られていた。誰も買わなかった時代。(米国消費者物価指数基準1969/2025(8.66倍)で$1=1292円) 名無しのオプは良い名前を思いつかなかったから、と話している。昔のタフな主人公に比べて、現在の人間はより「人間的」だという。humanの訳?最後はすべて上手くいく、という小説を読みたいから、最近の私立探偵もの人気があるのでは?と分析している。
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<解説>
ノーラン調べでブラックマスクの最高部数は1930年の10万3000部だったという。1934年末にはスター寄稿者(デイリイ、ガードナー、ネベル、チャンドラー、ポール・ケイン)がたくさんいたが部数は6万部少々だったようだ。

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