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ミステリの祭典

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死体銀行

作家 カトリーヌ・アルレー
出版日不明
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2025/04/01 19:44登録)
訳者あとがきによれば原書裏表紙に「この作品はSFではない」と書かれていた、1977年発表作です。あえてそのように言う以上、逆にSF的なところはあるということで、実際当時の科学技術水準からすれば、タイトルの発想はまだ実験的段階と言ってよかったぐらいでしょう。アルレーはその発想を、政治体制と結びつけて小説化しているのですが、それが作者のこの新技術に対する捉え方だったのかもしれません。なお「近未来」という言葉があらすじで使われていますが、時代設定は発表当時。
作品自体は、ボアロー&ナルスジャック、あるいは現代ミステリをも思わせるような、主人公が目覚めてみると全く知らない他人として扱われていたという不可解な出来事から始まります。この謎は巻半ばで解き明かされることになるのですが、日付の問題だけは気になりました。その後、表題問題が話の中心になり、なかなか息苦しくなる展開です。

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