home

ミステリの祭典

login
八甲田山殺人事件
温泉殺人事件シリーズ

作家 吉村達也
出版日2009年12月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 たかだい
(2025/02/28 00:02登録)
温泉好きの志垣&和久井コンビが活躍する「温泉殺人事件シリーズ」の一つで、読後にやるせなさが残る作品
大量の氷と共に湯船に浸かって凍死した女性、女性が死んでいた部屋の借主が真っ先に疑われるも、その男も青森・八甲田山の山中で顔面を殴り潰されて死んでいた…
かなり猟奇的な事件で真相が気になる導入であるが、この作品に大掛かりな仕掛けやトリックのようなミステリー的に面白いギミックはない(少なくとも私としては無かったと思う)
だが、決して詰まらないとは感じなかった
ただ、読み終えて「何で…」とは思わずに居られない『真相』に少なからず胸が痛む。確かに一般的に見て誠実では無かっただろう。身も蓋もない言い方をするなら損な性格だっただけ。故に行き違いが生じて誤解が誤解を生んだ。が、命を払う程の罪か?と問われれば、ほとんどの人はNOと答える。ドミノ倒しのように、悪い方へ悪い方へ歯車が噛み合ったが故の悲劇
ミステリーは好きで色々読んでいるつもりだが、こういったタイプにはまだ出会った事が無かった気がする。とびきり良いとまで言わないまでも、比較的読み易い事もあって悪くなかったです

1レコード表示中です 書評