home

ミステリの祭典

login
そのナイフでは殺せない

作家 森川智喜
出版日2019年02月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 虫暮部
(2025/03/21 13:29登録)
 漫画『亜人』(桜井画門)みたいな設定。なのでスッと馴染めたが、既視感もあった。警部の沸点低さと暴走に爆笑。“ファンタステックな奇譚” の心持で読み進めたところ、後半の騙し合いに翻弄されて満足。
 ただ、生き返る時の設定 “傷はすべて消える” “すべての身体の部位が集まる” の線引きが曖昧だと思う。コレはラストの場面の “助かる方法はあるか?” に関わる問題で、私も熟考したがイマイチ判断し切れない。ナイフで再度自死すれば一日後に自分だけ生き返るのでは。あ、それより “食べたものを吐く” では駄目なのだろうか。

1レコード表示中です 書評