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ミステリの祭典

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宮内悠介リクエスト! 博奕のアンソロジー
宮内悠介編

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日2019年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 メルカトル
(2025/02/21 22:51登録)
読書家にして麻雀にも造詣の深いことで知られる宮内悠介が、今いちばん読みたいテーマで、いちばん読みたい作家たちに「お願い」して、ヒリヒリするようなアンソロジーができました。危険と背中合わせの愉楽を、お楽しみください。
Amazon内容紹介より。

正に玉石混交。博奕特有のひり付く雰囲気を真正面から描いたのは、山田正紀の『開城賭博』、聞いたこともない作家星野智幸の『小相撲』、冲方丁の『死争の譜』くらいで、あとは技巧に走って真っ当な博奕小説とは言えません。特につまらなかったのが藤井太洋の『それなんこ?』。これは間違いなく駄作で、時間の無駄です。また軒上泊の『人間ごっこ』はどこが博打なの?といった感じの文芸作品でした。

期待の法月綸太郎は発想は面白いけれど、イマイチ捻りが効いていないのが残念でした。まあ読み易かったので良しとしますか。最も異色だったのが、狂ったような世界観が物珍しい漫画家日高トモキチが描いた『レオノーラの卵』。これはなかなかの拾い物でオチが良いです。
結果ツートップと言えるのは山田正紀と星野智幸でした。どちらも甲乙付けがたい、一方は開城を賭けたチンチロリン、一方は己の運命を女相撲に賭けての白熱ぶりを見せてくれています。

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