home

ミステリの祭典

login
ミミズクと夜の王
人喰い三部作

作家 紅玉いづき
出版日2007年02月
平均点3.00点
書評数1人

No.1 3点 メルカトル
(2025/02/12 22:16登録)
伝説は、夜の森と共に――。完全版が紡ぐ新しい始まり。
魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖。自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。願いはたった、一つだけ。「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」
死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。全ての始まりは、美しい月夜だった。それは、絶望の果てからはじまる小さな少女の崩壊と再生の物語。
Amazon内容紹介より。

訥々と語られる、ミミズクという名の少し頭の足りない少女と四肢の効かない王子や聖騎士らの物語。あまりに稚拙な文章の為読み難い事この上ありません。そして諸々のディテールが全く書き込まれていないので、頭に情景がほぼ浮かんできません。これが世に名高い名作なのかと驚きを隠せませんでした。電撃大賞を受賞したらしいですが、俄かに信じられない出来の悪さです。というか、単に相性が悪かったのかも知れませんが。

解説の有川浩は本作を読んで泣いたと書いていますが、どういう感性をしていたら泣けるのか理解に苦しみます。
はっきり言って、少し想像力があれば誰でも書けるようなストーリーです。何の捻りもなく、平坦で一向に盛り上がらない、見せ場のない作品だと個人的には感じました。余りの期待外れにラノベが嫌いになりそうです。

1レコード表示中です 書評