証人脅迫

作家 ナンシー・テイラー・ローゼンバーグ
出版日1998年02月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 ◇・・
(2025/02/10 20:41登録)
保護観察官のアンは、刑事補で恋人のグレンと法制度の不備や限界について論議していた。麻薬漬けのしたたかな若者ソーヤが保護観察処分で、よりによってアンの管轄になったのだ。アンは駐車場で何者かに狙撃され、その後どうにか仕事に復帰した直後、自宅でレイプされかけた上、殺されかけた。しかも息子の命まで狙われているようだ。
作者自身、保護観察官の経験があるというだけあって、勾留中の犯罪者たちが主人公につけたあだ名「死の天使」のエピソードやビンゴシートなる書式の存在など、リアルで興味深い。だが巻き込まれ型のヒロインは、結局男だのみの甘やかされようだし、犯人像も途中で見当がつく上に性格描写が浅く、安易感は否めない。

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