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ミステリの祭典

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リア王
四大悲劇/別邦題『リア王の悲劇』

作家 ウィリアム・シェイクスピア
出版日1967年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 虫暮部
(2025/01/31 13:03登録)
 これは悲劇なのだろうか。勢いで三女を勘当して権力を手放す王。権力者は何を考えているか判らないくらいの方が権威が高まったりもするが、この人は単なるコドモである。引っ込みが付かなくなっただけで、綸言汗の如くとばかりにそれを押し通すから結果として戦争まで起きる。
 権力システム自体が悲劇を起こし易い構造を内包していると言う喜劇、だろうか。とばっちりで追放されたり目を抉られたり家臣はつらいよ。リア王よりグロスター伯の悲劇。

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