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ミステリの祭典

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サッちゃんの都市伝説
渋谷怪談Ⅲ

作家 福谷修
出版日2004年12月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 メルカトル
(2025/01/23 22:05登録)
「霊」「呪い」「うわさ」など様々な恐怖の要素を持つ都市伝説。あるアドレスに空メールを送ると“恋の神様サッちゃん”からメールが来て恋が叶う。渋谷のコインロッカーに捨てられている赤ちゃんを助けるか、同じ文面を10人に送るかの選択を迫られるチェーンメール。ベッドの下のいるはずのない男。何を撮っても映り込む謎の女の子。廃ビルの窓からこちらを見つめる謎の美女。古道具屋で見つけた安い自転車、人には見えないがその荷台には少女が……。一見なんの関連性もないかのようなこれらの話の陰には、ある存在があった。全てのエピソードの背景にあの「サッちゃん」の影が……。
Amazon内容紹介より。

B級ホラー以下の出来。一応連作短編集と云う体裁を取っていますが、あまりそれぞれの話に関連性は感じません。誰が誰で、どのような人間関係になっているのか、はっきりと把握できないまま読み終わってしまいました。終章だけはちょっと良かったのでこの点数で、それが無かったら3点でしたね。

はっきり言って怖くもないし、インパクトもない。まあ、シリーズ物らしいので一作目二作目を読んでいない身でどうこう言えないのかも知れませんけどね。短いので短時間で読めて、すぐに忘れる、そんな作品集です。しかし、もう少し捻りがあったり、強烈なオチが付いていたりとは行かなかったものでしょうかねえ。そんな感じです。

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