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ミステリの祭典

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Locked Room Murders Supplement
Brian Skupin編

作家 事典・ガイド
出版日2019年12月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 弾十六
(2025/01/14 05:50登録)
2019年出版。出版社はLocked Room International(すごい社名である)。
Robert Adeyの名著Locked Room Murders, 2nd edition(1991年、2019作登録)の追補。1150作を追加。1991年以前の作品だが漏れていたものも含まれる。
本書は「密室殺人」と言うタイトルだが、ここでリストアップされている作品は「不可能犯罪」全般。なので「密室」を含まないものも登録されている。ただし全員にアリバイがあって「不可能」なものや、解決後に不可能を構成していたとわかるもの(具体例が想像できないなあ)は除いた、と序文に書いてあった。
私はまだAdey 1991を手にしていないが(2月ごろ我が家に到着予定)、本書の形式は以下のようになっている。序文から判断する限りAdeyのフォーマットも同様だろう。
(1)リストは作家名順、作家別に個々の作品を記載(p17-197)。
(a)登録番号, (b)作品名, (c)探偵, (d)不可能状況。なお作品の評価は記されていない。
(例)
Masterman, Walter S.
2745 BACK FROM THE GRAVE novel U.K.: Jarrolds, 1940
Detective: Sir Arthur Sinclair
Problem: Death by poisoning in a locked room with the disappearance and reappearance of a human skeleton.
(2)ネタバレ解決は別にまとめられ(p199-306)、登録番号で参照することができる。
なのでネタバレを気にせず、不可能犯罪を扱った長篇、短篇、ラジオショー、TVドラマやマンガ(名探偵コナン君も数作紹介されていた)などのリストとして使うことができる。
別にアンソロジー、TVドラマ、参考図書の短いリストが付録として付いている。
英訳のある日本人作家も登録されている。詳しくないのでどれくらい網羅されているのかよくわからないが…
英語も平明で不可能犯罪作品の読書案内として最適だと思います!
Adey本が届くのが楽しみ!

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