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ミステリの祭典

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Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス
「宅飲み」グルメミステリー

作家 石持浅海
出版日2019年08月
平均点3.00点
書評数1人

No.1 3点 まさむね
(2025/05/04 23:11登録)
 シリーズ第2弾の連作短編集。とはいえ、前作からはおよそ12年。
 前作は、大学時代からの3人の飲み仲間の誰かがゲストを連れてきて,一緒においしい酒と肴を囲みつつ、謎を…という流れでした。その後、海外に転居したメンバーもいて、集いにくくなった時期はあるものの、また日本に戻ってきたため、同様の酒と肴の会合が定期的に開催されることに…という設定であります。
 で、個人的には前作はそれなりに楽しく読んだ記憶があるのだけれど、本作はちょっと…。まず、4人の大人の会話が癇に障って仕方がなかったです。料理と謎の結び付け方も無理やりすぎる。そして何より、これって推理ではなくて想像もしくは妄想ってことはない?真実だとする根拠が弱すぎるし、そんなに人の心情を覗き見しない方がいいのでは?というのが率直な感想。最終話の仕掛けも、想像できましたし、どうにも安易な感じが…。
 積極的にはおススメできない作品、と言わざるを得ないかな。

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