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ミステリの祭典

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仙台駅殺人事件
十津川警部シリーズ 駅シリーズ

作家 西村京太郎
出版日1995年09月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 たかだい
(2025/01/01 09:39登録)
特定の駅をメインに据えた十津川警部シリーズの一つ「駅シリーズ」の仙台駅Ver.です
ある女性が住むマンションの自室で男性の遺体が発見され、なにやら恐喝されていた痕跡がある女を追って十津川警部と亀井刑事のコンビが仙台駅へ向かうというストーリー
一応、本格推理小説と銘打たれていましたが個人的には推理小説というよりサスペンスかなと思うのは、本書も同じでした
地道な調査によって事件の全容が少しずつ分かってくるという形式で話が進むので、事件の背景や犯人の正体といった部分に推理の余地は微妙にあるかも知れませんが、特別、何かしらのトリックが仕込まれていたりも本書には無かったですしね
とは言え、女の行方を主軸としながら、事件の背後に見え隠れする恐喝犯の存在や、連鎖的に引き起こされる殺人、一筋縄にはいかない関係者達などを西村京太郎らしい安定感のあるトラベルミステリーだったかと思います

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