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ミステリの祭典

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クレタ島の夜は更けて

作家 メアリー・スチュアート
出版日2021年10月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2026/02/18 23:17登録)
前回読んだ『銀の墓碑銘(エピタフ)』と同じくギリシャを舞台にした冒険小説系の作品です。ただし邦題からもわかるとおり本土ではなくクレタ島。イギリス大使館勤務の一人称主人公二コラは、バカンスでクレタ島を訪れます。1966年に映画化されたそうですが、実際に古めかしいハリウッド冒険ミステリ映画を思わせる、ロマンスと冒険がご都合主義で展開し、殺人犯一味の正体もすぐ判明して予定調和的な結末を迎える内容です。しかしそこがこういうタイプの作品の楽しみというものです。
原題の "The Moon-Spinners" は、「月紡ぎ」と訳されています。月紡ぎのニンフたちが糸を紡いで月を空から降ろすことで、新月になるという伝説があると二コラが言い、クライマックスも月のない夜なのですが、巻末解説で横井司氏は、出典がはっきりせず、作者の創作かもしれないとしています。

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