ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人 角川文庫 |
---|
作家 | エドガー・アラン・ポー |
---|---|
出版日 | 2022年03月 |
平均点 | 6.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 6点 | みりん | |
(2024/11/09 11:09登録) 某理由から『ベレニス』を再読したくて、どうせならと登録しました。本サイトのサ…(以下略) 実はちょっと前に一読している短編集なのですが、初読ではお話についていくので精一杯だった覚えがあります。新潮文庫ミステリー編と比較すると、詩を含めてマイナーなのが結構載っています。 記憶薄めの感想をいくつか 『告げ口心臓』 前も思ったけど、被害者と犯人はどういう関係?読み飛ばした? その時は罪悪感のある等身大の人間だなんだとか書いたが、ふつうに異常な感覚神経の持ち主ですね。 『ベレニス』 【ネタバレ注意】 ポーこそが死者蘇生のモノマニアではないかというくらい鉄板ネタ。偏執狂の語り手はベレニスに対する恋慕の情はなく、あくまで分析対象であることが強調されているのがポイントか。1835年の作品なので、何気に犯罪小説などを除いて○○が犯人の元祖だったりする?? 『詐欺-精神科学としての考察』 どの国どの時代にも巧妙な詐欺を考えつくやつはいるもんですね。 『楕円形の肖像画』 ドッペルゲンガーを扱った『ウィリアム・ウィルソン』と同じく、短編ながら前衛的というか着想が凄いですよね。 残りの80ページくらいに作品解題とポーの用語集あり。満足度アップ。 |