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ミステリの祭典

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新麻雀放浪記
申年生まれのフレンズ

作家 阿佐田哲也
出版日1981年04月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 メルカトル
(2024/09/18 22:31登録)
かつてバクチの世界でならした私も、すっかり中年男になってしまった。が、ふとしたきっかけで年若い友人を得て、麻雀にバカラに久しぶりに燃えた。
Amazon内容紹介より。

私が読みたかったシーンが、いつまで経っても出て来ないのはどういう事なのか。確か冒頭に近い辺りだったはずだが、と思っていたら、私のとんでもない勘違いでした、多分。それはおそらく『小説・麻雀新撰組』にある記述で、本作ではなかったのでしょう。しかし、そちらは本の山に埋もれてどの辺りにあるのか、見当はついているものの、かなり厄介であります。どうしたものか。

さて前置きが長くなりましたが、この作品とても楽しめました。最低でも三回以上は読んでいる筈ですが、意外と闘牌シーンが多かったので、新鮮でした。又主要登場人物がそれぞれ個性的で生き生きと描かれているので、少しもダレルことなく緊迫感を維持しながらも、遊び心がそこここに表れている為、肩の力が入ることなく読めます。
話が進むごとに次第にスケールが大きくなっていく勝負にとことんのめり込めること間違いなしです。特に最後のカジノでのバカラのシーンでは作者の作品の中でも有数の興奮を味わえ、満足しました。このシーンだけを何度読んだか分かりませんが、読む度に感動しますね。

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