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ミステリの祭典

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ディア・アンビバレンス 口髭と<魔女>と吊られた遺体

作家 SWERY
出版日2021年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 SU
(2024/09/18 21:44登録)
語り手は、吾輩は紳士であると自称する口髭のポコ。この小説は彼が実話をもとに書き上げた創作という形で始まる。舞台はイングランドの片田舎。ある日、十七歳の少女が、木に逆さ吊りにされた上、全身の毛を剃られ、内臓を抜き取られて殺される。まるで魔女狩りを想起させるような現場だった。
警察署の刑事たち、肉屋、牛乳配達員、怪しげなバーの店主と村人たち。果たして犯人は誰か?動機は?なぜ少女は殺されたのか?森の魔女クラブとは何なのか?エミリーとポコは事件を探るうちに、この町に眠っていた暗い過去と向き合うようになる。
ストーリーは言うに及ばず、ポコの書く文章は、どこか気品があり、登場人物たちの会話は皮肉とユーモアに満ちている。

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