ナポレオン・ソロ⑧ ソロ対吸血鬼 0011 ナポレオン・ソロ |
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作家 | デイヴィッド・マクダニエル |
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出版日 | 不明 |
平均点 | 5.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 5点 | クリスティ再読 | |
(2024/09/13 17:13登録) さて気楽なものを。ブダペスト駐在のアンクル機関員が、ルーマニアの寒村で変死しているのが発見された。その喉には針で突いたほどの傷があり、一滴の血も残っていなかった....さらに足跡からは、機関員は走って逃げて到達したことが明白なのにもかかわらず、殺害者の痕跡が一切なかった。吸血鬼の犠牲になったとしか考えられない死体の調査のために、ナポレオン・ソロとクリヤキンは派遣された。当代のドラキュラ伯爵を名のるゾルタンと知り合い、地元警察とも協力関係を築くが、同行した通信員ヒルダが吸血鬼らしき男に襲われた!狼の脅威、空飛ぶ吸血鬼、そしてソロたちは怪しいドラキュラ伯爵の城へ.. あとがきだと「密室殺人だ!」なんてアオってくれるのだが、まあ真に受けちゃいけない。もちろん背後には例の組織が? お約束とはわかっているけども、それでもマジメにストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」をなぞってくれていて、ホラー色はそれなりにある。うん、もちろん物理的なタネは放送当時ではSFだけど、今はそれなりに実現されつつもあるようだ。軍事的なニーズはしっかりとあるものだからね。 で...まあお約束だけど、どんでん返しあり。「君たちに感謝する」がオチ。このお気楽さが「カーの...」とか言っちゃいけなくて、なんというか尊い。 (あというと、ソロとクリヤキンが結構「仲よく喧嘩してる」様子にバディ物らしい良さがあるな。でも演じた二人は仲が悪かった、というのが有名な話) |