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ミステリの祭典

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ゴブリンスレイヤー
ゴブリンスレイヤーシリーズ

作家 蝸牛くも
出版日2016年02月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2024/09/12 22:05登録)
「俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ」
その辺境のギルドには、ゴブリン討伐だけで銀等級(序列三位)
にまで上り詰めた稀有な存在がいるという……。
冒険者になって、はじめて組んだパーティがピンチとなった女神官。
それを助けた者こそ、ゴブリンスレイヤーと呼ばれる男だった。
Amazon内容紹介より。


うーむ、世間では高評価を得ら得ている様ですが、まあまあとしか言いようがありません。まずキャラが立っていないのがいけません。人物造形はそれなりとしても、心理描写はほぼなし。しかも、固有名詞が一切出て来ないのが、個性を殺してしまっているのに拍車を掛けている気がします。
ギルドという言葉が出て来るだから、時代は中世から近世、舞台はヨーロッパという事になると思いますが、情景も描かれていないのであまり雰囲気は伝わってきませんね。

ストーリーはストレートで、只管勇者達がゴブリンを倒していくというもの。物語の奥行きも広がりもなく、言ってしまえば単純です。この後のシリーズはどういう方向性を持って進めて行っているのか分かりませんが、私の食指は動きません。
肝心のバトルシーンの迫力も欠けますし、描写が平板でイマイチなのも残念なところだと思います。

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