殺人読本〜絵で見るミステリ史 ターゲ・ラ・コーア&ハラルド・モーゲンセン |
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作家 | 事典・ガイド |
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出版日 | 1971年11月 |
平均点 | 8.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 8点 | 弾十六 | |
(2024/09/12 15:01登録) 残念ながら日本語訳は雑誌連載されただけです。完訳して出版して欲しいなあ。 私の持ってる版はThe Murder Book: An Illustrated History of the Detective Story by Tage la Tour & Harald Mogensen (George Allen & Unwin 1971) 元々デンマークで出版されたMordbogen (Lademann, Copenhagen 1969)の翻訳です。 邦訳は「殺人読本〜絵で見るミステリ史」ターゲ・ラ・コーア&ハラルド・モーゲンセン(隅田たけ子訳)のタイトルでハヤカワ・ミステリ・マガジン1972年11月号<199>〜1973年12月号<212>に13回連載されました。珍しい写真やイラストたっぷりで、英訳本も全項イラスト入り。フルカラー、総ページ数192、サイズは26.4x20cmです。 ミステリの歴史を上手にまとめていて、英語も平明な楽しい本ですよ。デンマークという探偵小説の歴史上メインストリームではない国の著者なので、バランスの取れた記述になっているのだと思います。日本のこともちょっぴり触れられています。Edogawa Rampo、Ryunsuke AkutagawaとRuiko Kuriowaの名前があげられ、古い日本の犯罪小説で最も有名なのはSaikaku Ihara's Notes on Case Heard under the Cherry Tree(1685)と書いてありました。全然知りませんでした!(追記: 「本朝桜陰比事」(1689)のことらしいです…) |