| 信仰 | 
  
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| 作家 | 村田沙耶香 | 
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| 出版日 | 2022年06月 | 
| 平均点 | 7.00点 | 
| 書評数 | 1人 | 
| No.1 | 7点 | みりん | |
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      (2024/09/07 13:20登録) 世の中には虚業(超広義)があまりにも多すぎますよね。コンサル、銀行、商社、保険、広告代理店など挙げ始めるとキリがありません。そして虚業ほど儲かるのがこの世の中です。 財やサービスで挙げるとブランド服・高級腕時計・葬式・結婚式などは私の中ではカルト宗教と変わりありません。商品の価値は材料、機能性、利便性などで評価されるべきであると切実に願っています。目に見えない幻想に金を使いたがらず、口癖は「原価はいくら?」である主人公ミキの考え方には甚く共感してしまいました。しかしながら、この考え方は『現実』を信仰している一種のカルトであるとこの作品は問いかけてきます。そうか、私も『幻想』を信仰できたらどれほど良かったのだろうかと思いを馳せるのです。まだまだ青臭い考えを捨てきれません。  | 
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