| 狙われた女 |
|---|
| 作家 | 川上宗薫 |
|---|---|
| 出版日 | 1977年08月 |
| 平均点 | 6.00点 |
| 書評数 | 1人 |
| No.1 | 6点 | 虫暮部 | |
|
(2024/09/05 12:00登録) 読み終えて振り返ると、嘘から出たまことと言うか、事態はかなりの偶然から始まっている。“あの店のあの人のあの客” みたいな説明で話が通じちゃって、夜の街の社交界(?)がごく狭い一つの商店街みたいな印象だけど、そういうものなんだろうか。 理由になっているようでなっていない動機(褒めてる)を筆頭に、プロットとしては “奇妙な話” てことで許容は出来るが、それを成立させるには世界観に物足りなさが残る。 “官能小説のソウクン” に期待した程の文章の巧みさは感じられず。会話で話の広げ方(そらし方?)は面白かった。 |
|||