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ミステリの祭典

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殺人連結のささやき

作家 長井彬
出版日1988年11月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2024/08/31 20:27登録)
(ネタバレなしです) 1988年発表の本格派推理小説です。離婚調停中の妻が殺され、最有力容疑者の夫にはアリバイが成立します。しかしこれでアリバイ崩しには安易に走らず、ユニークな謎解きプロットが用意されています。事件前にも事件後にも事件関係者が不思議な行動をとっていてこれが探偵役を大いに悩ませ、ややもすると殺人事件のことを忘れてしまいそうです。最終章の1つ前の第9章で13の謎がまだ残っていますが、かなりの謎がなぜそんな行動をとったのかです。最終章で事件解決後に「せつないか、こわいか」についての議論がありますけど、うかつに答えると炎上しかねない議論なので結論を曖昧にしたままにしたのは正解でしょう(笑)。

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