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ミステリの祭典

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殺人名画
私立探偵・毛呂周平

作家 西東登
出版日1975年04月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2024/08/28 11:23登録)
(ネタバレなしです) 1975年発表の毛呂周平シリーズ第4作です(シリーズ最終作)。この作者については私は本書以前に2作品しか読んでおらず、その2作とも私の好きな本格派推理小説ではなかったのでますます敬遠していたのですが本書の青樹社版は「書き下し本格推理」と宣伝されていたので読んでみました。失踪事件の調査に始まり殺人事件に発展するという、いかにも私立探偵ものらしいプロットです。犯人当てとしては他愛もなく(有力容疑者数も少ない)、全17章の第11章で毛呂は犯人の見当がついています。謎解きとして特別なものは感じませんでしたが、関係なさそうな事件と殺人事件を有機的に組み合わせる手法は手堅く、解決はすっきりできました。犬がちょっとだけ登場しているものの、この程度では作者のトレードマークである動物ミステリーとは言えないと思います。

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