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ミステリの祭典

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消える魔術師の冒険
エラリイ・クイーン、シナリオ・コレクション

作家 エラリイ・クイーン
出版日2021年06月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点
(2025/03/05 21:03登録)
クイーンのラジオドラマ・シナリオ集の第4作に収められた7編は、「活字化されたもの」(本や雑誌で出版されたものの意味でしょう)ではなく、脚本から直接訳したのだそうです。それに日本で上演された短い舞台版「13番ボックス殺人事件」脚本も付いています。
さすがにここまで来ると質が多少落ちているのではないかと危惧してもいたのですが、そんなことはありませんでした。最初の『見えない足跡の冒険』からして、カーばりの雪密室、しかもそのトリックはディクスン名義の某作品とも共通する発想で、なかなかうまくできています。表題作もタイトルどおりの不可能を演出(犯罪ではなく一種のショー)、これは『三つの棺』の中で解説されていた方法のバリエーション。『十三番目の手がかりの冒険』では後に『十日間の不思議』以降クイーンが得意とするパターンが見られます。
個人的には『不運な男の冒険』『タクシーの男の冒険』が気に入りました。

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