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ミステリの祭典

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怪盗ニック全仕事(6)
怪盗ニック

作家 エドワード・D・ホック
出版日2019年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2026/02/26 09:12登録)
価値のない物(あるいは奇妙なもの)を専門に盗みを請け負う「怪盗ニック」こと、ニック・ヴェルヴェットの冒険&探偵譚の全87作品を6巻で収めた全集の最終巻です。
本作には、74作目から最後の87作目までの14作品(うち8作品が初訳)が収録されています。
さすがに、目新しい趣向のものは特になく、過去作に類似したプロットの作品も目立ちます。ひとつ取り上げるとすれば、ニックと恋人グロリアの出会いのエピソードでもある「グロリアの赤いコートを盗め」になります。グロリア視点で語られる上に、彼女自ら推理する点などが面白いです。最終作になった「仲間外れのダチョウを盗め」は、トラブルにあったサンドラ・パリスを助けてコンビで活動する話で、最終話と言っても特別な趣向が有るわけではありません。

あと、巻末に全作品の書誌データが載っているのは嬉しい。本国EQMMに1966年に掲載された第1作「斑の虎を盗め」から2007年の最終作までで、つまり40年以上に渡って書き継がれている。改めてすごいです。ほとんどがEQMM初出ですが、初期には「マイク・シェーン・ミステリマガジン」に載ったものもありました。
一方、日本での翻訳出版状況を見ると、1976年のポケミス「怪盗ニック登場」(小鷹信光・編訳)を発端として、早川から出した独自編集の4冊が先駈けになるようです。

最後に、無理やり個人的ベスト3を挙げておきます。
①「プールの水を盗め」(1巻収録)ハウダニット&ホワイダニットともに秀逸。
②「何も盗むな」(2巻収録)ホワイが魅力的。
③「レオポルド警部のバッジを盗め」(5巻収録)ホックの2大キャラクターの共演作です。

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