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ミステリの祭典

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2084年のSF
日本SF作家クラブ編

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日2022年05月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 虫暮部
(2024/08/15 13:01登録)
 表題はジョージ・オーウェル『1984年』の百年後、の謂。
 と言っても当該作のトリビュート集ではなく、【仮想】【環境】など題材は様々。そもそも未来を想像して描くのはSFの身上そのものであって、実はアンソロジーとしてのテーマ性がそこまで色濃く感じられるわけではない。明らかな駄作は流石に無いが、構成や文体に実験性を取り込んだ作品はあまり効果が上がっておらず、言ってしまえば “もっと普通の書き方をしたほうが面白くなったんじゃないの” と思う。
 23編中7編くらいは “SF風新本格ミステリ” と分類可能かも。安野貴博「フリーフォール」が素晴らしい収穫。

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