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ミステリの祭典

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天の声

作家 スタニスワフ・レム
出版日2005年10月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 虫暮部
(2024/07/26 12:23登録)
 読みながら思い出した一節がある。

 【しかし、なぜ締切りまで構想が浮かばなかったかについての物語ばかりになりかねない。いいわけ小説という新分野もしばらくはいいだろうが(後略)】  星新一「いいわけ幸兵衛」

 それがコレだよ。また(孫引きだが)レム自身のコメントから引くと、

 【たとえ最新の科学の装置や知識で身を固めたとしても、そういった現象が偶然なのか、意図的なのか、ということさえ解決できない。】

 と言うことで、“認識の限界” を数々のはぐらかしによって語った本作は、後期クイーン問題についての実践的解説書である。まぁこんなに長々と説かれても扱いに困るんだけどね……。

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