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ミステリの祭典

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雀荘迎賓館最後の夜

作家 大慈多聞
出版日2024年04月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 メルカトル
(2024/07/16 22:53登録)
雀荘「迎賓館」には並外れた技量の打ち手が集まる。枯淡の老経営者、飲食チェーン取締役、広告会社局長代理、記憶システムが異様な高校教師。仲間内のゲームに飽き足らず、敢えて鉄火場に挑んだ国立大生・結城は、強者達の雀卓を凌げるのか。勝負の果てに、彼らは何を失い、何を得るのか。ギャンブル小説の新たなる金字塔。
Amazon内容紹介より。

麻雀小説なんですけど、闘牌シーンが少な過ぎるし、逆に迎賓館の常連たちの生活ぶりや仕事関係の描写が多すぎて、非常にバランスが悪いです。しかも興味を惹かれるのは釘宮のパートくらいで、他はなくても良い程度のエピソードばかりで、その辺り余計だったと思います。

ただ流石に闘牌シーンだけは凄い迫力です。これだけの迫真の文章が書けるのに、その他がはっきり言って面白くないのは致命的ですね。
主要登場人物の五人のキャラが描き切れていないのも残念です。もう少し何とかならなかったものか、書くべき人が書いていたら間違いなく傑作になっていたと思うんですけどね。

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