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ミステリの祭典

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公爵さま、前代未聞です
行き遅れ令嬢の事件簿

作家 リン・メッシーナ
出版日2024年07月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2024/07/13 22:56登録)
(ネタバレなしです) 2019年発表のベアトリス・ハイドクレアシリーズ第4作です。20年前に死別した両親の死の謎をベアトリスが調べる展開になります。殺された可能性があるとはいえ有力な手掛かりらしきものもなく捜査は難航し、前半は少々退屈です。ところが第8章になって思わぬ出来事が起きて物語は一気に引き締まります。ベアトリスの苦悩がよく描かけている一方でコージー派ミステリーとしてはユーモア不足気味ですが、どのように収束するのか目が離せません。謎解き伏線を張ってはいるものの証拠としては弱く、よくまあ犯人があの追及で降参したなあという印象です。本書で初めてシリーズを読む読者のために過去作品でのベアトリスの活躍を紹介しているのはいいサービスだと思いますが、犯人の名前をネタバレしてしまっているのは余計なお世話に感じました。

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