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ミステリの祭典

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蜂の物語

作家 ラリーン・ポール
出版日2021年06月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 糸色女少
(2024/07/12 22:08登録)
蜂社会を絶対的な教理で管理された王国として描く蜂小説。果樹園の巣で清掃を担当する最下層の働き蜂・フローラ七一七。しかし彼女は他の仲間と異なって口を利くことが出来た。規格外として警察蜂に殺されかけたところを巫女の蜂に救われ、実験台となる。
リアルな蜂の生態をカースト社会に落とし込み、綿密に描く。女王にしか許されないはずの母性を持ってしまったフローラの運命は波乱万丈。人間社会を皮肉るディストピア小説でもあり、女王をめぐる蜂たちの宮廷陰謀劇でもある。

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