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ミステリの祭典

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蛇の言葉を話した男

作家 アンドルス・キヴィラフク
出版日2021年06月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 糸色女少
(2024/07/12 22:01登録)
語り手のレーメットは、キリスト教世界に逆らい森で暮らす孤独な男。動物たちを従わせる「蛇の言葉」を話せる最後の人間でもあった。
文明と自然の対立、滅びゆく野性という構図は王道。
その中で、舌をキノコのように腫らして習得する蛇の言葉、睦み合うクマと人間の娘、猿人が育てた巨大なシラミなどが奇想がディテールと臭いを伴って立ち上がる。森を見せるビジョンは力強い。

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