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ミステリの祭典

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54字の物語
54字の物語シリーズ

作家 氏田雄介
出版日2018年02月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 斎藤警部
(2024/06/28 21:33登録)
9字×6行=54文字の小さな原稿用紙の中で爆誕し展開し完結する、掌編より儚い指編小説の数々。 強烈に厳しい字数制限を課し、考えオチの光る、ミステリ心に訴えるピースを何十篇も並べた力量は大したもの。 主たる構成要素は、叙述ミステリやら論理ミステリやらナニSFやら感動小説やらを仄かな「なんちゃって」フィーリングで包んだり構築したりで仕立てた奇妙な味のプチケーキ。 中には駄洒落押しで消えるギャフン作も点在、気にするな。 各作の「捲って次ページ」に『解説』が書かれているのも何気に親切。 実際、考えオチの「考え」が深すぎて「求む解説」なピースも少しばかりあっただよ。 基本キッズ向けに出版された様だけど、当然大人も巻き込む前提企画っぽぃアレが良い意味でプンプンです。

続篇何冊も出てますが、まんず代表で第一作を。 尚、第一作の「絵」は佐藤おどりさん。

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