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ミステリの祭典

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雛森寧子のミステリな日々 コンビ作家の誕生

作家 紺野天龍
出版日2024年03月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 文生
(2024/05/21 20:37登録)
ミステリー作家志望で文章力はそこそこあるものの、まともなトリックを創出できない主人公と、トリックの創出に秀でている代わりに文章力が壊滅的な引きこもりのヒロイン。この2人がコンビ作家を結成しつつ、身の回りで起きた日常の謎を解きあかしていくという話です。
キャラは結構立っていてキャラクター小説としては悪くもないのですが、ミステリーとしては今ひとつ。北村薫の「砂糖合戦」のオマージュになっている第1話はまずまずの出来ではあるものの、話が進むにつれて謎解きがつまらなくなっているのが印象を悪くしています。第3話とか単なるクイズですし、最終話の推理も無理があるような。

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