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ミステリの祭典

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夢Q夢魔物語-夢野久作怪異小品集
東雅夫編

作家 夢野久作
出版日2017年07月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 みりん
(2024/05/13 23:01登録)
「真の幻想家的資質をそなえた作家」たる夢野久作の知られざる本領を提示すべく選ばれたアンソロジーとのことです。「怪異小品集」という名の通り、怪奇系短編や童話、連作短歌、エッセイ、ルポルタージュに至るまで合計60作品収録された短編集。他の傑作選などには載らないような小品ばかりで、60作品中既読だったのは『髪切虫』『瓶詰地獄』『縊死体』『青ネクタイ』『崑崙茶』のわずか5作品と、痒いところにまで手が届くセレクトでした。
気に入ったのを4つ挙げると『正夢』『虫の生命』『病院』『ツクツク法師』 何度読んでも意味がわからないお話もあれば、逆になんの捻りもないフツーのお話もあり、玉石混交でしたね。

1つ1つは5分足らずで読める短いものばかりなので、トイレに置いておくと丁度いいな。ペラペラめくって目に止まったのを読めば、毎朝の快便の助けになること間違いなし!

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