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ミステリの祭典

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陰陽師 女蛇の巻
陰陽師

作家 夢枕獏
出版日2019年02月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 ALFA
(2024/04/24 08:18登録)
この巻で第一巻から実に31年経過。
晴明も博雅もすっかりジジイに・・・なってはいない。変わらず酒を愛で、「ゆこう、ゆこう」と徹底したワンパターン。
初期の謎解き要素は影を潜め、怪異とあっさりとした真相開示で一種のホラーファンタジーに。淡いエンディングは禅味すら感じさせる。
そんな中、辛口の逆説が効いて怖いのは「相人」。現代的な主題である。

賀茂保憲が連れている黒猫の名をわざわざ「沙門」と紹介していて引っ掛かったが多分「MON CHAT」かな。漠先生、別の巻では月の満ち欠けを司る仙人の唸り声を「むーん、むーん」としてたし。

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