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ミステリの祭典

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松本発あずさ殺意の信濃路
紅茶館シリーズ

作家 草川隆
出版日1995年09月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 nukkam
(2024/04/20 20:25登録)
(ネタバレなしです) 1995年発表の紅茶館シリーズ第4作の本格派推理小説です。特急列車で殺人事件が起き、事件を目撃したかもしれない同じ列車の乗客が殺され、捜査線上に浮かんだ容疑者が自殺の可能性を残して死亡します。ここから紅茶館メンバーによる捜査が始まるのですが、アリバイ崩し中心のプロットですが深いトリック議論もなく安易に感心できないトリックではないかとしているのは工夫のかけらもない謎解きにしか感じられません。犯罪小説風に事件再現して真相説明しているのがちょっと珍しいですが、謎解き推理による解決ではないのも賛否両論でしょう。事件解決後にちょっとした人間ドラマ(といっても示唆レベルですけど)が用意されていますけど、感情描写が十分でない物語なので蛇足にしか思えません。

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