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ミステリの祭典

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兎は薄氷に駆ける

作家 貴志祐介
出版日2024年03月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 虫暮部
(2024/06/22 12:38登録)
 被告人の狙いがそうなら、読者にとって最も意外な展開はこうかな? と考えた真相が的中した。でもそうやって先の読めているプロットを面白くスラスラ読ませる筆力はたいしたものである。
 自分が被告席に座っていたら、とも考えた。きっと余計な揚げ足を取って心証を悪化させるに違いない。一番笑ったのはここ。

 “被告人には偽証罪が適用されないことをご存じですか?”

 はい、たった今あなたが教えてくれたので知っています、と答えちゃいそう。

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