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ミステリの祭典

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螢草

作家 連城三紀彦
出版日1988年02月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 みりん
(2024/03/30 12:14登録)
「螢草」「微笑みの秋」「カイン」「選ばれた女」「翼だけの鳥たち」の5編。いずれもミステリー要素が薄く、恋愛色の強い内容です。

螢草は単子葉類で、調べたところ花弁は2枚。なので、絹も言っていたように昭次の刺青に掘られている花とは別。5枚の花弁を持つ紫の花で検索するとヒットしたのは『ツルニチソウ』。花言葉は「優しい」「楽しい思い出」「優しい追憶」「幼なじみ」など、少し物語にそぐわないので見当違いか。うーん。
ちなみに蛍草(ツユクサ)の花言葉は「僅かの楽しみ」「ひとときの幸せ」「密かな恋」で、四つ辻までの僅かな距離が夫婦の道である昭二とふみにピッタリです。

『微笑みの秋』『翼だけの鳥たち』は三角関係を含む恋愛ドラマ。『カイン』は同著者『ため息の時間』と同じような超複雑BLストーリー。『選ばれた女』はホラーテイストの脱出劇で、最後は連城らしい反転も。

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