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ミステリの祭典

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キョウコのキョウは恐怖の恐

作家 諸星大二郎
出版日2004年11月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 虫暮部
(2024/03/21 11:34登録)
 小説である(念の為)。
 物凄く怖いわけではないが、寧ろこの程度の不条理な与太話の方が私は好みだったりする。事の真相は「狂犬」が面白いが話の余韻としては「秘仏」。
 挿画の場面選択による効果も、作者本人の筆であるだけに考えさせられた。キョウコがいかにも漫画作品に出て来そうなキャラクターなのは良いのか悪いのか。「貘」の大仰な絵は遊び、と言うか言葉と絵による重層的な夢の表現。「濁流」では、背景である闇と豪雨をそれだけ重視したかったんだろうな~。

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