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ミステリの祭典

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真冬の誘拐者

作家 本岡類
出版日1993年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 虫暮部
(2024/03/21 11:27登録)
 プロローグや装画による仄めかしが過剰。そのくせなかなかそのポイントに話が辿り着かない。よって前半は、単なる手続きとして必要なことを書いただけ、と言った感じ。いっそ伏線が無ければ少々変わった誘拐ものとして素直に読めたかもしれないが、“これはまだ本題じゃないんだよね?” みたいな意識が勝ってしまった。
 かと言って本題に入っても、あのネタは実話の流用だし、全体的にアイデアの提示に留まり小説としてのふくらみに欠ける。
 えっ、直木賞候補作?

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