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ミステリの祭典

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ヒポクラテスの悲嘆
『ヒポクラテス』シリーズ

作家 中山七里
出版日2024年03月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 HORNET
(2024/03/17 12:42登録)
 光崎教授率いる浦和医大法医学教室の助教授・栂野真琴と、埼玉県警刑事・小手川が、遺体の解剖から事件の真相を解くシリーズ第5弾。今回は、いわゆる「8050問題」と言われる、中高年の「ひきこもり」となった子供を抱える高齢な親を題材にした連作短編集となっている。
 現代社会の問題をテーマとして取り上げ、その現状をリアルに描きながらミステリにまとめあげる手腕は相変わらず素晴らしい。謎解き要素だけでなく、一つ一つの物語の肉付けがしっかりしていて、非常に面白い。3作目の「8070」だけは「老々介護」の問題だったが、これまた面白い。それぞれの物語に仕掛けられたミステリも一つ一つ味があり、「8050」など特によかった。
 「解剖でこそ分かる真相」というネタをこれだけ並べられる氏の発想、創作力を、素直に尊敬する。

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