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ミステリの祭典

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鏖戦/凍月

作家 グレッグ・ベア
出版日2023年04月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 糸色女少
(2024/02/14 21:40登録)
「鏖戦」 遥かな未来、姿も社会体制もすっかり変わった人類の子孫と、別の星から来た知的種族の果てしない戦いを描いている。

「凍月」 月に作られた近未来の社会を舞台に、絶対零度の実験と、凍結保存した人の頭部410個を用いた巨大データベース計画が進行するが。

異質な世界を表現するために、翻訳にも工夫が凝らされていて、仏教語由来の難字が多用されている。その字面とルビが独特のニュアンスを醸し出し、重層的なイメージを喚起して悠久の未来世界を想像させる。生命科学や時空に関する奇想が、いかにも作者らしい。

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