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ミステリの祭典

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憑物語
〈物語〉シリーズ

作家 西尾維新
出版日2012年09月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2024/01/16 22:50登録)
“頼むからひと思いに―人思いにやってくれ”少しずつ、だがしかし確実に「これまで目を瞑ってきたこと」を清算させられていく阿良々木暦。大学受験も差し迫った2月、ついに彼の身に起こった“見過ごすことのできない”変化とは…。「物語」は終わりへ向けて、憑かれたように走りはじめる―これぞ現代の怪異!怪異!怪異!青春に、別れの言葉はつきものだ。
『BOOK』データベースより。

はっきり言ってこれはロリ好きの為の小説と断言しても間違いではないと思います。まず最初の70ページが暦の妹、月火とのいちゃつきのみで進行し、妄想全開のラノベ風。まあ元々本シリーズはラノベ寄りだから許されますけど。あと、ストーリー性がほとんどありません。場面変換は三回くらいしかないので、凄く単調に感じます。流石に日常の何でもない事を面白おかしく書く西尾維新をもってしても、余りにも変節が無さ過ぎじゃないでしょうか。ラストのオチはちょっと良かったですけど。

まるで何かの付け足しの如き作品で、ついでに書いてみました感満載です。予定では本シリーズ最終盤の筈だったのに、その後も延々続いているのは、読者の要望なのか著者の気まぐれなのか分かりませんが、いずれにせよ書きたかったんでしょうね、続きを。確かに臥煙伊豆湖や忍野メメのその後なんかは気になるところですけどね。その辺りまだまだ語り尽していないところが多々ありそうですし。

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