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ミステリの祭典

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やっとかめ探偵団とゴミ袋の死体
やっとかめ探偵団シリーズ

作家 清水義範
出版日2000年10月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2024/01/05 22:14登録)
分別・無分別の複雑なゴミ分類に踏みきった名古屋の街は、ゴミの話題でもちきり。分類方法をめぐって侃侃諤々の大騒動が繰り返されていた。仲良しおばあちゃん六人組「やっとかめ探偵団」にとっても、ゴミ問題は重大な関心事。ある日、ゴミ袋に入れられて市内各地のゴミ集積場に捨てられた死体が見つかった!バラバラにされた死体を巡り、探偵団の推理が冴える。
『BOOK』データベースより。

第一部は大部分がごみ処理問題にページが割かれており、短いし内容が薄いのでミステリとしてはいささか物足りなさを感じます。何故死体をバラバラにしたのかには重きを置かれず、フーダニットやホワイダニットがどうこうの問題でもなく、ルミノール反応とアリバイが主題です。容疑者は一人で、アリバイをどう崩すのか、何処からもルミノール反応が出ないのは何故なのか、その二点に焦点は絞られます。

それにしてもゴリゴリの名古屋弁には閉口します。私はある程度慣れていますが、他の地方の方には耳慣れない訛りが続々。しかも会話文が多いので気になる方はストレスが溜まるかも知れません。
まあしかし、元気な婆ちゃんたちがユーモラスに話し合うのは、なかなか面白味があります。探偵役のまつ野婆ちゃんはそれなりに鋭さを持っており、巷では名探偵の名で通っています。事件を解決までに漕ぎ着ける過程は?な面もありますが、最後にはそういう事だったのかと納得させられます。全体的に可もなく不可もなくって感じでした。

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