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ミステリの祭典

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妖怪の理 妖怪の檻

作家 京極夏彦
出版日2007年09月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 SU
(2023/11/23 21:45登録)
前半は、民俗学者の柳田国男が「妖怪」という言葉を用語に選び定義をなすまでを、井上円了の「妖怪学」や江馬務、藤沢衛彦ら風俗史研究者の妖怪研究などとの関連から考察している。なぜ柳田は妖怪と幽霊とを分けるという無理な定義をしたのか。説得力ある論考に唸らさあれる。
後半では、サブカルチャー資料が駆使され漫画家の水木しげるとその共犯者たちによって「通俗的妖怪」が生成、流布された過程が解きほぐされる。柳田国男の蒐集した民族語彙も江戸時代に描かれた狂歌仕立ての風刺画も「キャラ化」すること全て同列化され、世間に需要されうるものになるという、水木しげるの発明した「通俗的妖怪生成のシステム」が解明される。

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