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ミステリの祭典

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廃墟の白墨

作家 遠田潤子
出版日2019年09月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 ʖˋ ၊၂ ਡ
(2023/11/13 12:10登録)
奇妙で深い愛と欺瞞と犯罪の物語。
三十歳の和久井ミモザは、病床の父に届いた手紙に導かれ、大阪の古いビルに赴く。そこに暮らしていた三人の老いた男たちは、ミモザに昔の話を語り始めた。一九七〇年頃、そのビルに住んでいた白墨という幼い娘と、その母について。
老人たちの語り口から過去の犯罪や嘘が浮かび上がり、それが現在のミモザに徐々に結びついていく展開が刺激的。語りの連続の中に意外な変化も織り込まれていて飽きさせない。

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