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ミステリの祭典

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ジャグラー

作家 山田正紀
出版日1991年04月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 虫暮部
(2023/11/30 12:53登録)
 『ジュークボックス』の、続編、とはちょっと違うな、緩やかな姉妹編? どちらもJで始まる七文字。
 初期作品の “神” の代わりに、ここでは “言語” そして “コンピュータ” が触媒だ。
 “現実” も脳と言うセンサーのフレームに限定されたヴァーチュアル、との認識に則るなら、1~2章では日本中を巻き込んでいるかのような闘争が、3章では噂話レヴェルの遠景に後退する格差こそ本作のキモのように思う。重層構造のミステリに通じるところもある。
 ただ、個人的にはアメ・コミ(映画も含む)に馴染みが無いので、“余所のネタ” で終わってしまった。アトムやドラえもんで書いてあればなぁ……。

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