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ミステリの祭典

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三毛猫ホームズの怪談
三毛猫ホームズシリーズ

作家 赤川次郎
出版日1980年12月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2012/07/21 10:50登録)
ご存じシリーズの第3作です。
猫の化身のような女に片山刑事が夜行列車の中で出会うプロローグの後、本筋西多摩のニュータウン近くにある村の<猫屋敷>で起こった殺人事件の関係者の一人が彼女だったというつながりが出てきます。
ただしそのつながり方は、結局偶然だったのか、なぜその列車に乗っていたのか等あいまいなままでした。その他にも、死体検査で当然ばれるはずの偽装工作があったり、それだけの人を完全に説得できるのかと思えるところがあったり、ある人物の行動が事件を混乱させるためのご都合主義としか思えなかったり、結局何のために傷口に細工をしたのかあいまいだったり、片山刑事の無茶な女難の意味が結局不明だったり、終わってみれば突っ込みどころ満載です。
それでも、横溝正史風とも見える最初の事件から、猫の祟りがささやかれる展開が赤川タッチで描かれているのは、とりあえず楽しめました。

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