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ミステリの祭典

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桜島1000キロ殺人空路

作家 本岡類
出版日1987年07月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2023/09/28 08:38登録)
(ネタバレなしです) 1987年発表の本格派推理小説です。妻は東京で殺され、容疑者の夫は殺害時刻には鹿児島にいたというアリバイが成立します。アリバイ崩しではありますが関係者たちが人徳者と称える容疑者を殺人に走らせるほどの動機があるのかを調べることにプロットの大半が費やされています。犯行現場から遠方の地にいたというアリバイならあらゆる交通手段を丹念にチェックするのが常套だと思いますが、本書はそういう展開にはなりません。その分読みやすくて時刻表が苦手な私にはありがたかったですが、アリバイ崩しが好きな読者の受けは微妙かもしれません。トリックの基本的アイデアはシンプルで、あっさり目のプロットにふさわしいものだと思います。

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